これは医薬部外品の育毛剤やスカルプセッセンスに限らず、
女性用の化粧品とかなんでも言えることなのですが、
配合成分の効果=その商品の効果ではないんです。
僕も昔はまったくそんなの知らなかったのですが、
ある書籍でこれを知ってなるほどねーって思いました。
ちょっと紛らわしい表現で「?」って人もいると思うので
ちょっとここから詳しく解説してみますね。
試験管の中で計測した数値は所詮「試験データ」
市場に出回っている商品の中には、
試験室での研究データをもとに商品化され
販売されているものもたくさんあります。
試験室では「いかに効くか」の方向でデータが作られていて、
そのデータをもとに商品を売るための資料を作って宣伝していくわけです。
ん~魅力的な数値になりそうですねー。
つまり、そういうメーカーが宣伝で謳ってるデータが
僕たち購入者側が実感できる効果ではないってことです。
例えば、よくある育毛剤とかだと、
「毛母細胞が通常の3倍も活発化した!」ていうデータも、
もしこれが試験管で行われた試験データなら、
実際に頭皮で試してみると数値が変わってくるので
実のところそこまであてになりません。
信頼できるメーカーを選別する一つの基準
キチンとしたメーカーでは、例えば化粧品でも
「IN VITRO」か「IN VIVO」なのかを
ちゃんと明記しているところもあります。
「IN VITRO」=「試験管内」、
「IN VIVO」=「生体内」っていう意味です。
つまり、この効果を示すデータが
試験管での試験データなのか?
実際に人間の頭皮で試した臨床データなのか?
ってところですね。
もちろん明示していない商品=効果がないってことじゃないですが、
あくまで一つの目安として気を付けてみてください。
化粧品、医薬部外品はまだまだ不透明なものも多い
あと、これもちょっとついでにお話しておきますが、
配合されている主成分の効果を大々的に宣伝しているケース。
これも宣伝しているのはその「成分の効果」であって、
「商品の効果」ではないってところを勘違いしないように。
ちなみに、医薬品の場合は配合成分と、その配合パーセントまで
しっかりと明示することが義務付けられていますが、
化粧品に関しては配合成分だけ明示していれば
配合パーセントは明示しなくてもいいことになっています。
さらに医薬部外品にもなると
配合成分すら明示しなくてもいいんですよ?
例えば、化粧品とかだとコラーゲン配合が20%でも0.1%でも、
「コラーゲン高配合!」と宣伝してもOKなわけです。
「○○配合だから」というだけで鵜呑みにしてその商品を信用してしまうと、
結局買って使ってみてから失望することになるケースは多々あります。
本日のまとめ
- 成分の効果=その商品の効果ではない
- 試験データよりも臨床データを重視するべき
- その成分が何%配合されているのか?にも注目
市販の育毛剤のなかにも、まだまだ
よくわからない商品はたくさんあります。
やっぱりメーカーも商売ですからね。
商品を売らなきゃ生き残れません。
だからこういうちょっと低俗な詐欺っぽい商品が
世の中にいっぱい出回るわけですが、
いかんせん勘違いして騙される人が結構多いので
やっぱり助けてあげたいとは思うわけですよ。
もしこの商品怪しそうだな、と思ったら
今日お話したあたりも考慮に入れながらじっくり観察してみてください。
意外とすぐにメッキが剥がれるかもです^^