前回は、ほとんどの薄毛の原因である
AGA(男性型脱毛症)の特徴やメカニズムについてお話しました。
そしてレッスン1の最後にもお話したように、
ここからはそんなAGAを治すために開発された特効薬について説明していこうと思います。
その特効薬は、フィナステリドとミノキシジルというものです。
AGA治療の知識があまりないという方でも
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ではここから、それぞれがどういった働きをするのか?
AGA治療薬の効果・効能について簡単に解説していきます。
この記事の目次
フィナステリドの効果効能、副作用について知る!
フィナステリドというと聞きなじみがないかもしれませんが、
代表的な品名では「プロペシア」という製品がこれにあたります。
フィナステリドには抜け毛を予防・阻止する働きがあり、
AGA治療でいうところのディフェンス、いわば「守りの治療」の部分になります。
薄毛の原因となるDHTは、男性ホルモン(テストステロン)と5αリダクターゼが
結合することによって生成されるというレッスン1の話を覚えているでしょうか?
簡単に言うとフィナステリドは、この5αリダクターゼをブロックする働きがあり
男性ホルモンと結合するのを防いでくれます。
つまり、薄毛の原因であるDHTの生成を防ぐことができるわけです。
ただし、これだけではまだ抜け毛を防いだだけで、発毛育毛はできません。
どれだけ薬の効果があったとしても現状維持で限界です。
なので、次の「攻めの治療」を組み合わせることでさらに薄毛を回復させていきます。
ミノキシジルの効果効能、副作用について知る!
ミノキシジルとは、いわゆる「毛生え薬」と呼ばれる治療薬で、
発毛育毛を促進させる働きをしてくれます。
毛細血管などの血管をひろげで血流を良くしてくれるので、
毛包や毛母細胞が活発化して髪の毛の成長を促してくれるというわけです。
これがいわば「攻めの治療」。
フィナステリドで守りながら、ミノキシジルで攻める。
この攻めと守りを組み合わせることで、薄毛が改善できるわけですね。
ちなみにミノキシジルには頭皮に直接塗るタイプの「外用薬タイプ」と、
タブレットとして服用する「内服薬タイプ」の2種類があります。
体質や個人差もありますが、一般的には飲むタイプのミノキシジルタブレット、
略して「ミノタブ」が最強と言われています。
知っておきたい副作用について
フィナステリドとミノキシジルはその効果以外にも優れている点があります。
それは副作用が軽いということ。
「副作用」と聞くとなんだか怖いイメージが先行してしまいがちですが、
どんな薬でも多かれ少なかれ副作用はあります。
例えば風邪薬には副作用として眠気をさそうものがありますが、あれも副作用の一つですね。
日常生活への影響はほとんどないので、メリットの方がはるかに大きいわけです。
- 精力減退
- 倦怠感
- 抑うつ
- 多毛症
- 動悸
- むくみ
- かゆみ(頭皮に塗る外用薬タイプの場合)
ここでそれぞれの副作用例をまとめていますが、
どの症状もとくに心配するレベルではないので安心してください。
もし万が一症状が心配な場合は、使用を中止すれば副作用はおさまります。
ちなみに、フィナステリドの精力減退の症状は、
ほぼ「思い込み」ということが研究データから明らかになっています。
ネット上には変な噂が流れていて、ED(勃起不全)になるのでは…と心配される方もいるようですが、
実際は単なる思い込みによって精力が衰えたように感じるだけなのでご心配なく。
(調べてもらえればわかりますが、フィナステリドの副作用が危険だ危険だと無駄に煽っているサイトの多くは、
その代用として医薬部外品などの育毛剤を売りつけようとするサイトばかりです)
ちなみに僕も毎日飲んでますが一切感じたことはありません。
ミノキシジルに関しては顔のむくみや動悸を体験したことはありますが、
どれもそれほど深刻なものでもなくはじめだけだで、今はなんの副作用もなく安定しています。
慣れもある程度あるのかなと感じますね。
「初期脱毛」の重要性について
フィナステリドとミノキシジルを使って治療をはじめると、
飲みはじめてから数週間で「初期脱毛」という症状が起こります。
初期脱毛とは、一時的に抜け毛が増える現象のこと。
これは副作用ではありませんが、不安になる人が多いので
これからAGA治療に取り組む方はきちんと理解しておきましょう。
フィナステリドやミノキしシジルを使うと、
休止期に入っている毛の根本から新たな毛が成長を促され、
古い髪の毛は新しい髪の毛に押し出されるような形で抜け落ちます。
これが初期脱毛が起こる原因です。
この初期脱毛はだいたい1ヶ月ほど続いてから、徐々に落ち着いてくるので心配いりません。
個人差があり中には2~3ヶ月続く人もいるようなのであくまで目安です。
たた、髪の毛を生やそうとして始めたAGA治療なのに
始めてから数週間後に抜け毛が増えるわけですから、初期脱毛に心配になる気持ちはわかります。
中には不安になって治療を中断してしまう人もいるようですが、それはもったいないです。
正しい知識を学んで、先を見据えながらそんな不安も乗り越えていきましょう!
はじめに毛が抜けるのはまったく悪いことではなく、
むしろ薬が効いている証拠なので良い傾向なんですね。
さらに言うと、初期脱毛で抜ける毛は
どうせもう休止期にはいった抜け待ちの毛たちです。
薬の効果で早めに押し出されてしまいましたが、
遅かれ早かれ抜ける毛なのでそこまで未練をもつ必要もありません。
初期脱毛のメカニズムについてはこちらの記事でまとめています。
さらに詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
→初期脱毛の全貌について
Lesson2終了!まとめます!
- フィナステリドは「守りの治療」抜け毛を阻止
- ミノキシジルで「攻めの治療」発毛育毛を促す
- どちらの副作用も軽微なのでメリットの方がはるかに大きい
- 初期脱毛は誰もが通る道!薬が効いてる証拠
ここまでフィナステリドとミノキシジル、この2つの治療薬について解説してきました。
もっと詳しく知りたい!って方は、以前書いた記事もありますので紹介してきおきますね。
→フィナステリドの効果効能、副作用について
→ミノキシジルの効果効能、副作用について
このフィナステリドとミノキシジルを組み合わせてAGA治療に取り組めば、
約80%くらいの人は薄毛が改善すると言われています。
つまり単純に考えても10人中8人には効果があるってことですね。
しかも、若ければ若いほど(AGAが初期段階であればあるほど)
この成功率・回復率は高まると言われています。
ということは、この80%という数値は
かなりAGAが進行している年配の方、ツルツル状態までになっている人も入っているので、
実際のところは若者20代~30代くらいになるともっと90%くらいにまで
数値が高まるんじゃないかという見方もできるわけです。
NEXT LESSON
そんな希望のあるAGA治療薬ですが、手に入れる方法は大きく2通り。
どちらの方法も一長一短、それぞれメリット・デメリットがあるので
しっかり考え自分に合った入手方法で治療に取り組んでいただければと思います!